熊本相続遺言相談プラザの
相続手続きに関する相談事例
熊本の方より相続放棄についてのご相談
2023年07月03日
司法書士の先生、相続放棄の期限に間に合わない場合はどうすればいいでしょうか。(熊本)
司法書士の先生、相続放棄について教えてください。私は熊本に暮らしている50代女性です。先日熊本のアパートで一人暮らしをしていた父が亡くなりました。母は10年ほど前に他界しており、家族は他にいないため、相続人は私一人になると思います。熊本のアパートを片付けながら父の財産についても調べているところなのですが、督促状のようなものがいくつか見つかり戸惑っております。長い間別々で暮らしていたため、父の財産状況については全く把握していませんでした。もしも借金を多く抱えていたようなら相続放棄も選択肢に入れることになると思うのですが、思った以上に財産調査に時間がかかってしまい判断がつかずにいます。
相続放棄の決断は慎重に行うべきだと思うのですが、相続放棄には期限があると聞き焦っています。期限までに財産調査を終え決断できるかどうか自信がありません。もしも期限に間に合わない場合はどうしたらいいのでしょうか。(熊本)
相続放棄は、申述期間の伸長を申し立てることができます。
ご相談者様のおっしゃる通り、相続放棄には期限が設けられています。その期限は、被相続人が亡くなり自身のために相続が発生したと知った日から3か月以内とされており、この期間内に家庭裁判所へ相続放棄の申述を行わなければなりません。相続放棄の申述を行わないままこの期限を過ぎると、単純承認したものとみなされ、被相続人のプラスの財産もマイナスの財産もすべて含めて相続することになります。
しかしながら被相続人の生前から財産状況について確認することはためらわれることもあるため、財産状況が全く分からないまま相続が発生することも少なくありません。今回の熊本のご相談者様のように長年離れて暮らしていた場合や、両親が離婚した場合など、財産調査に時間がかかってしまう事情はさまざまです。期限に間に合わせようと焦って手続きを進めてしまうと、後になってトラブルに発展することも考えられますので、慎重に進めていく必要があります。
もしも財産調査が終わらず、相続放棄の判断がつかないまま申述期限が迫ってしまった場合は、期限内に 「相続の承認または放棄の期間の伸長」の申立てを家庭裁判所に対して行いましょう。相続放棄の期限延長が認められるかどうかは家庭裁判所の判断となりますが、認められた場合は1~3か月程度相続放棄の期限を延長できる可能性があります。
熊本周辺にお住いの皆様で、相続手続きが難航し相続放棄の判断が難しい方はお早めに熊本相続遺言相談プラザへご相談ください。熊本の皆様のご状況を丁寧にヒアリングしたうえで、適切なサポートを提供させていただきます。熊本相続遺言相談プラザの初回無料相談にて、熊本の皆様からのご連絡をお待ちしております。